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自転車旅行 〜私と父との思い出
私が、小学4年生のときにお話です。
このとき、父が経営していた会社が倒産。
当時、私は会社が倒産することがどれほど大変であるかがわからない状態。
また、親は私の前で会社が倒産することによる悲しみを見せない努力をしていたと思います。
従って、家にはお金がありません。
当時、親と旅行するいうこともありません。
そんなある日、父親が私といっしょに自転車で旅行に行こうと誘ってくれ、片道2時間程度の自転車旅行のはじまりです。
たぶん、父親が私をどこにも連れていくことができなく私を悲しませないようにと思い、自転車旅行を提案したのでしょう。
片道2時間の自転車旅行中は父親と話をしたという思い出はありません。
ただ、私の前を自転車で走っている父親が後ろについて来ている私を何度も振り返って、私がきちんとついて来ているかを確かめてくれていたのはしっかりと覚えています。
そして、自転車で目的地に着いてそこから家に帰る途中に、1件のパン屋がありました。(この当時(25年前)はまだコンビニがあまりありません)
そこで、父親が「ジュースを買おう」と私に言い、
そして、父親が財布の中からお金を取り出そうとするとき
その中にはお金が入っていない状態。
つまり、財布にお金を入れるのを忘れたのでしょう。
当時はお金に困っている状態なので、仕方がありません。
そこで、父親はとっさに「おと少しで家に着くから家出ジュースを飲もう」と・・・・
私は、ジュースが飲めなくて残念というより、
いろいろ私に気を使ってくれることがうれしい。
そのことをしっかり覚えています。
自転車での旅行中に感激することがあるということではないのですが、
私の中では、父親との忘れられない旅行となりました。
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